宇佐市のJAおおいた安心院事業部は12日から開催の「ふれあい農協まつり」で、地元産の極わせ米「つや姫」と豊後牛の試食会や即売会を開いた。米と豊後牛はブドウなどと並ぶ安心院町の特産品の一つ。環太平洋連携協定(TPP)への交渉参加による影響が懸念される中、地元農産物の魅力をアピールして地産地消を呼び掛けた。
米「つや姫」、豊後牛アピール
つや姫は山形県が育成した新品種。高温に強く、米粒の光沢が良く食味に優れるといった特長がある。県が新ブランド確立を目指して生産者認定制度をつくり、今年から同町をはじめとする県内で本格的栽培が始まっている。
農協まつり(13日まで)は町内下毛の同JA前であり、農産物の品評会やふれあい市、農機展示会などさまざまな催しを実施。つや姫の試食会では出来たてのおにぎりが振る舞われ、訪れた人たちが次々に受け取って「つや、粘り、甘み」に優れた味を堪能。豊後牛はサイコロステーキの串焼きやパック詰にして売られた。
同町は中山間地域のため農地面積が狭く、同JAは「生き残りには高品質、高価格な農畜産物の生産とコスト削減を図っていかなければ」としている。
2011年11月13日 大分合同新聞
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フィリピンの日本大使館で29日に開催される天皇陛下の生誕レセプションで、県産食材を用いた料理が振る舞われることになった。東北の復興支援として大使館側の要請を受けて実現。県などは本年度、フィリピン市場の開拓に向けた県産農産物のプロモーションを初めて行うことから、公式の場で“山形の味”をPRすることで輸出戦略に弾みをつける考えだ。
県産農産物の輸出拡大を目指し、県などはアジア各地でプロモーションを展開している。本年度は5カ国・地域が対象。新規市場のフィリピンでは、12月にマニラの高級百貨店で朝日町産のリンゴとラ・フランスをテスト販売し、市場ニーズを確認する。
県貿易コーディネーターの漆原意(もと)氏によると、フィリピンで日本産の農産物はほとんど流通していないものの、華僑を中心とした富裕層が多く「消費力は想像以上。県産品が入り込む余地は十分にある」という。
プロモーションに向け、県経済国際化推進協議会が現地調査を行った際、日本貿易振興機構(ジェトロ)マニラ事務所を通じて現地の日本大使館と情報交換。その際、東日本大震災の復興支援として東北の食材をレセプションに用いる構想があり、県などが事業公募に応じ採択された。
食材として、期待の県産米「つや姫」の他、山形牛や豚肉、リンゴ、ラ・フランス、野菜類など地元産の多彩な農畜産物を用意。串焼きやとんかつ、芋煮も振る舞い、山形の味覚を紹介する予定。県産果実を用いたゼリーなど加工食品も並ぶという。現地にはジェトロの協力を得て、観光・旅館関係者を派遣する方針。
レセプションには毎年、現地の政界や経済界などから200人ほどが出席するという。漆原氏は「日本の農産物が浸透していない中、山形産をPRする絶好の機会」とし「質の高さを知ってもらうことで、今後のステップアップにもつながるはず」と話している。
2011年11月16日 山形新聞
県の若者交流推進事業「やまがた若者キャラバン隊2011」(10月20~24日)の報告会が12日、県庁で開かれ、愛知県内で本県をPRした若者たちが、吉村美栄子知事に成果を語った。
事業には20~38歳の39人が参加。仙台-名古屋間のフェリーで洋上研修しながら、愛知県内では班ごとに県産農産物や観光のPR活動を企画、展開した。
報告会には約30人が出席した。愛知県内で行ったアンケート結果から「県産米『つや姫』を知る人は4割」「山形のイメージは『遠いところ』だった」と説明。さらに「PRは特産品を売ることではなく、交流することと気付いた」「県産品の新たな販路を開拓した」「長く付き合える仲間ができた」などと活動の手応えを語った。
吉村知事は「キャラバンが成長の糧になったと分かった。一緒に山形を元気にしよう」と激励。押切珠喜総合コーディネーターは「共に努力し喜ぶことで強まった絆を大切にしてほしい」と総括した。
2011年11月13日 山形新聞
日本三文殊の一つに数えられる高畠町の亀岡文殊で11日、受験生向けの縁起物として限定販売される「受験合格米つや姫」の祈祷(きとう)式が、東日本大震災の早期復興祈願と併せて行われた。
全農ライフサポート山形(佐藤健二社長)が1991年から販売。昨年から「つや姫」を使っている。高畠町南部ライスセンター利用組合生産者グループ(渡部章三代表)が同町亀岡地区の水田約1.8ヘクタールで栽培し、約10トンを収穫した。
この日は白装束の社員7人が「諸願成就、大願成就、受験合格」と唱えながら米俵を載せたみこしを担いで石段を登った。文殊堂に到着した「合格米」は青山永三住職の祈祷を受けた。
1袋2キロ入りで4000袋を用意。価格は「一発(1)入試(2)合格(5)」の語呂合わせで税込み1250円前後。同日から亀岡文殊の売店で販売を開始し、来月中頃からは県内の量販店や小売店などでも限定販売する予定。また、被災地に「合格米」を贈ることも検討している。
2011年11月11日 山形新聞
大江町の「おおえの物産味覚まつり」が13日、町民ふれあい会館で開かれる。ことしは東日本大震災で被災した宮城県亘理町の関係者が、大江町産「つや姫」を使って郷土料理のはらこ飯を調理し振る舞う。大江町の支援に対するお礼にと初めて無料提供する。
両町は以前から互いの物販イベントで特産品を販売するなど交流してきた。大江町は震災後、被災した海沿いの亘理町に対し、救援物資輸送やがれき撤去のボランティア派遣などの支援を続けている。
亘理のはらこ飯は、サケの煮汁を使って炊いたご飯にサケの身とイクラ(はらこ)を乗せた料理。おおえの物産味覚まつりで例年、亘理町職員や同町観光協会関係者らがこのはらこ飯を販売してきたが、ことしは支援のお礼にと無料提供を申し出た。大江町側は両町の絆をさらに強めようと、材料として同町産つや姫30キロを提供する。
2011年11月10日 山形新聞より抜粋
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