2012年産つや姫の生産について、山形つや姫ブランド化戦略推進本部(本部長・吉村美栄子知事)は2日、生産者4529人、作付面積6500ヘクタールを認定すると発表した。11年産に比べて生産者は約1200人増え、作付面積は2倍以上になる。12年産の収量は3万2500トンを見込んでいる。
地域別の生産者数は、村山地域919人(作付面積1232ヘクタール)、最上地域478人(同644ヘクタール)、置賜地域1101人(同1479ヘクタール)、庄内地域2031人(同3145ヘクタール)。
今夏の募集に応じた4529人全員が認定された。いずれも経営面積や高品質生産が可能な栽培要件などを満たしている。12年産の作付面積は6月に6500ヘクタール程度に拡大する方針を決めており、生産者間の面積配分について調整した。
新規の生産者を対象に来年1月下旬に各地で講習会を開く。栽培法などの技術指導に加え、種苗法に関する法令順守事項についても学ぶ。
2011年12月02日 山形新聞
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山形県産「つや姫」と北海道産「ゆめぴりか」。この秋、新米のコマーシャル(CM)をテレビで見た人も多いはず。女性知事がトップセールスで火花を散らしていることでも話題を集めている。食味ランキングで最高ランクを獲得した両銘柄は、ともに「日本一のブランド米」という高い目標を掲げている。コメ市場で圧倒的な存在感を示すコシヒカリへの挑戦権をかけた争いが始まった。
両銘柄のうち、一足先に昨年、全国で本格販売されたのが山形県が12年の年月をかけて開発したつや姫だ。グルタミン酸などのうまみ成分が多く含まれ、炊いたときの光沢や白さが特長だ。日本穀物検定協会(東京・中央)の食味ランキングで最上位の「特A」を獲得。同県は栽培地域や農家を限定し、成分基準をクリアした商品しか、つや姫としての流通を認めていない。昨年はほぼ半年で売り切れ、小売店には追加注文が相次いだ。今年は3割増の1万6000トンを出荷する。
日本経済新聞 2011/11/24
28日は「2(つ)8(や)姫の日」-。山形大医学部付属病院は同日、「つや姫」を使った病院食を毎月1回提供するサービスを始めた。
昨年と今年の10月に1日限定で提供したところ入院患者から大好評。通常使う「はえぬき」より割高で予算的には赤字すれすれというが、「患者さんの喜びには代えられない」と毎月の定番化に踏み切った。1回当たり約60キロ(約460食分)を使用する。
「つや姫」は院内の調理場で水加減にこだわって炊かれ、白米はもちろん、おかゆでも甘味が際立ち、おいしく仕上がっている。栄養管理部長の鈴木民夫教授は「県内の患者さんは米のおいしさを知っている。つや姫で食欲を増進させ、元気になってもらいたい」と話している。
2011年11月28日 山形新聞
食の甲子園決勝大会には全国のブロック予選を勝ち抜いた6校と県予選を通過した東根工業と山辺高校のあわせて8校が出場した。
実技審査では各校とも野菜や海産物など地域の自慢の食材を使い独創的なアイデアで調理を進めた。
東根工業のこだわりはおにぎり。つや姫の色づけには紅花を使った。料理のタイトルは「山形元気膳」東根名物の焼き麩を詰めたカツや納豆汁を地元の旧家に伝わるお膳に盛り付けた。
山辺高校チーム。お浸しの赤根ほうれんそうやすり身にして揚げ物に使った鯉は、地元の生産者に直接取材を重ねながら調理法を考えた。自慢の肉団子は、伝統野菜の悪戸いもと地元の舞米豚が材料だ。
審査にあたった料理研究家やプロの料理人たちは、高校生の手際のよさや豊富なアイディアに感心している様子だった。審査の結果全国一位・最優秀賞にあたる県知事賞には山辺高校の「和~山形食文化の輪~」が選ばれた。
メンバーは食物科の3年生3人だ。長く受け継がれてきた地域の食文化が少しずつ失われていく中で高校生たちの地域への思いが光の輪に浮かび上がった。
11月28日 山形放送
全国の生産者や高校から出品されたコメを一堂に集め、食味計を使わずに人間の舌だけで決める「あなたが選ぶ日本一おいしい米コンテスト」の決勝大会が26日、庄内町のJA庄内たがわ新余目基幹支所で開かれた。
一般部門は、鮭川村の八鍬(やくわ)修一さん(62)が栽培した「つや姫」が、「日本一」の最優秀賞を獲得した。東北勢は地元、庄内農高の「ミルキークイーン」が次点の優秀賞。
3度目の出品で初の栄冠に輝いた八鍬さんは「今年は雪が多く、気温の低い時期が長かったので大変だった。つや姫が日本一おいしいコメであることが証明できてうれしい」と話した。
昨年新設された高校生部門の最優秀賞には、一般部門で優秀賞だった庄内農高が選ばれた。東北勢は磐城農高(福島)が優秀賞、置賜農高(山形)が優良賞。
コンテストは、コシヒカリやササニシキなどのルーツとして知られる「亀ノ尾」の育成者・故阿部亀治氏が庄内町出身であることから企画。一般部門に409点、高校生部門には24校から31点の応募があった。
決勝大会には予選を突破した一般の30点、高校の6点がエントリー。15人の審査員が味や香り、粘り具合などを食べ比べながら「おいしいコメ」を選んだ。
2011.11.27 産経新聞
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